クラマウリってなあに?

子どものこころ専門医の前田洋佐、臨床心理士・公認心理師・特別支援学校教諭免許取得者の前田沙和、のふたりが中心に設立したNPO法人です。

京都府北部、天橋立などの観光地や丹後ちりめんで有名な地域で、福祉事業や相談事業を行っています。

どのような毎日でも、どんな生活の中にも、楽しみをみつけ、学ぶことができるような、こころとからだを育てる場所をつくりたい、という思いから、ハワイ語でKula(学校•源)、Mauli(いのち•たましい)の二つのことばを組み合わせ、クラマウリ、と名付けました。

前田洋佐は、小児科専門医取得後、小児総合病院での児童精神領域の研修を経て、療育センター、児童相談所の診療に携わって来ました。前田沙和は、スクールカウンセラー、療育専門機関の心理職、精神保健関連の仕事に携わって来ました。

われわれは、精神障害や発達障害のある方への支援、社会的養護の対象者や逆境的小児期体験の影響を受けている方々等の支援について、医師や心理職としての経験や技術を活用し、既存の枠組みを超えたアイデアも含めて実践・検証し、持続可能、かつ健康で豊かな生活とは何か、をともに考え、実現するお手伝いが出来れば、という想いを持っています。

当事者とご家族だけではなく、支援に携わる方々も対象とし、診療や相談の場にとどまらず、教育や就労など生活の場に関わることで、地域ぐるみでのネットワークがより機能するような活動を展開したいと思います。

先端技術や新しい医学的知見についても目を向けつつ、漢方や鍼灸など統合医療や補完代替医療といわれる領域にも関心があります。細部や部分に特化した介入、集中医療や救急医療の分野では西洋医学の技術は素晴らしいものがある一方で、全体を捉えて扱う技術については、西洋医学に弱みがあるからです。

また、これから一層テクノロジーが生活に入り込んでいく時代ですので、AIやロボットほかICT関連のツールのメリット・デメリットを熟知し、活用する方法についても模索しています。

そして、園芸療法や植物介在療法といったアプローチを、事業活動の軸として取り組んでいます。

このように、一般的な診療や相談で扱われるジャンルを超えた内容も、できるだけ取り扱わせて頂こうと思います。